森井ファーム

森井ファーム

森井ファームのお茶は「京都宇治茶100%」。
京都府産の宇治茶はそのブランドを守るため日本で一番基準が厳しく指導されています。
そんな厳しい規制を守って作ったお茶ですが、森井さんがおっしゃるには、お茶問屋さんへ卸すと他府県の茶葉とブレンドされてしまうこともあるとか。 森井ファームでは「宇治茶100%のお茶」を知ってもらおう・飲んでもらおうと京都の手作り市を中心に販売されています。
なかなか市場では出回っていない、宇治茶100%のおいしさを味わってください。
ちなみに「葉月」「太陽」「風花」というそれぞれのお茶の名前は、生産者森井さんのお子さまのお名前がついています。 愛情がたっぷりそそがれたお茶です。

手作り市でフライング

森井ファームさんとの出会いは、毎月15日に行われる「百万遍さんの手づくり市」でした。
実はまだその頃は、お店をオープンするかどうかも決まっていない時期で、
とりあえずどんな様子かなという軽い気持ちで手作り市に足を運びました。
実は、ちゃんと手作り市に行ったのは初めてで、とにかくすごい人・人・人。
こんなに盛り上がっているということを知って、とっても驚きました。
さまざまな手作りの作品が並ぶ中、かわいいパッケージとニコニコした奥様が。
「よかったら、ご試飲どうぞ」とお茶を数種類すすめてくださいました。
普段からお茶飲みの私ですが、いただいたほうじ茶がとってもおいしくてお話をお聞きすると、
「これは手で炒っているほうじ茶なんです。手間がかかるので他のお茶屋さんでは絶対にやりませんけどね 笑」とのこと。
それが『手炒りほうじ茶・琥珀』でした。そのあとも甘みのあるかぶせ茶の『葉月』や京紅茶『風花』などもいただき、
どれもこれもおいしかったのですが、第一印象で『琥珀』をいただくことにしました。
お店のオープンも決まっていないのに、お話しを持ちかけるのもご迷惑かなーとも思ったのですが、
今日のこの機会を逃したら、今度いつ会えるか分からないと思い、
「実は、まだ未定なのですが横浜で京都のモノを集めたお店を開くかもしれなくて・・・」と、
かなり怪しい内容だったと思うのですが、お話しをさせていただきました。
すると「すてきですね!」と笑顔で言ってくださり、その時に宇治茶の規制が厳しいことや、手売り販売をしている理由、
お茶の名前「葉月・太陽・風花は、うちの子供たちの名前なんです」など、いろいろと教えてくださいました。
「もしオープンが決まったらまた言ってください」とのありがたいお言葉。
わたしも名刺も持っておらず、森井さんの連絡先もお茶のパッケージの裏面に書いてある電話&FAXへとのことで、
初めて来た手作り市で、とてもいい出会いがあり嬉しい気分になりました。

いざオープン

「とおりにわ」をオープンすることも決まり、例のお茶のパッケージも捨てることなく大事に保管していたので、
改めて森井さんにお電話を・・・。何回かかけても出ない・・・。FAXも送ったけど返事がないなーと、ちょっぴり不安に。
ブログをされているのは知っていたので、ブログのコメント欄からお問合せしたら、
「収穫作業で日中はなかなか電話もFAXも出られなくてすみません」とのお返事があり、
ご夫婦お2人でのお茶作りは想像以上に大変なのだろうなと、その時に改めて痛感させられました。
手作り市でお会いしたことも覚えててくださり、無事にオープンに間に合うように納品していただきました。
弊店のご近所には、京都や奈良など関西ご出身の方も多く、
お茶にはこだわっているというお客様も多くいらっしゃいます。
中には「京都に行ったらまとめ買いするようにしてるの」というお客様もいらっしゃるのですが、
森井さんのお茶は大変気に入ってくださり、リピーターのお客様も多くいらっしゃいます。
特にお茶にこだわりのあるお客様が「すっごくおいしかったー」と喜んでいただけているのは、
森井さんご夫妻が毎日朝早くから丹精込めてお茶作りをされているのが、お茶にも伝わっているのだろうなと思います。
森井さんは、チベットや中国にも足を運ばれてお茶のお勉強も大変熱心にされていたり、本当に頭が下がります。
さらに、森井さんのお茶農園はおじいさまの代から受け継がれていらっしゃるそうで、
そのおじいさまは残念ながら先日お亡くなりになってしまったのですが、
亡くなる前日まで畑に出て、雨の日も風の日も毎日毎日畑で作業をされていたとのことです。
そのおじいさまの意思も受け継いで作られているおいしいお茶です。ぜひご堪能いただけたらと思います。