公長斎小菅

公長斎小菅

1898年創業。京都の伝統工芸、竹製品。
竹はしなやかな扱いやすさで古来より日本人の生活に溶け込んできました。
慶事の象徴のひとつ「松竹梅」では「松」は男性「梅」は女性を表し、
その間にある「竹」は縁の象徴ともされ縁起ものでもあります。
竹は、4〜5年で成長し農薬を使わずに成長する生命力から環境にも優しいエコな素材であり、
さらに抗菌性能の高さなども見直されています。
公長齋小菅の竹製品の特長としてとても軽くてしなやか。無駄な装飾は一切そぎ落とした美しさもあります。
伝統と技術を守りつつ若手デザイナーとのコラボも積極的で、
これからもずっと竹一筋に日常の中の上質を提案し続けます。

公長斎小菅さんへご訪問

公長斎小菅さんは、潔いまでのシンプルで美しいお弁当箱を以前拝見したことがあり、
お店をオープンする前からそのお弁当箱が憧れでもありました。
お取扱いさせていただきたい旨をご連絡したところ、快くお会い頂けるとのお返事をいただき本社へお伺いいたしました。
お名刺をいただくと「営業統括部長」さんとのことで、とても緊張してしまったことを思い出します。
拙い企画書とともに、私たちのお店のコンセプトや京都のクリエイティブに対する想いなどを
お話しさせていただくと、じっくりとお話を聞いてくださりとても共感してくださいました。
その後「竹製品」について、いろいろとご説明してくださったのですが、
竹はしなやかで軽く、昔から日本人の道具として親しまれており、
お箸ひとつにしてもとても軽くつかみやすさを追求して作られているとのこと。
まるでご自分の子供や孫についてお話しをされるように、柔らかい優しいお顔でお話しをしてくださいました。
そして、店舗での商品の見せ方などについてもアドバイスをいただき、
河原町三条にある公長斎小菅さんの直営店をご案内いただきました。
直営店の陳列もディスプレイも大変洗練されたモダンテイストで、
私が憧れたお弁当箱と同じように、むだな装飾はなくシンプルさから醸し出される品性を追求されていらっしゃいました。
子供や孫のように愛してやまない商品達を、いかに美しく見せるかということ、
ここは小売りの使命として、作り手さまと同じ気持ちで取り組んでいきたいととても勉強になりました。