井助商店

井助商店

井助商店の創業は180年以上前の江戸末期、文政年間(1818〜1830)までさかのぼります。
井助商店は当時から漆を精製し、地元京都の塗師や各地の漆器産地に漆を販売する漆商でありました。
長い年月をかけて築き上げてきた地元京都や各産地との深い信頼関係をもとに、
「井助」オリジナルの京漆器や各産地の漆器の卸・小売りも手がける業者として発展し、
今では、現代のライフスタイルの変化の中に取り入れ、懐かしくも斬新な漆器をご提案されています。
日本人だけでなく海外の方へ向けた商品開発にも積極的に取り組まれ、伝統を守り続けながらいまなお進化し続けています。

初めての商談・井助商店さんへご訪問

実は、井助商店さんへのご訪問が「とおりにわ」の初商談でした。
まだお店もオープンしておらず、しかも小売りの経験もない私達。
どうやって話を進めていったらいいのかと悩んだりもしましたが、
「とりあえず、当たって砕けろだ!」という感じで、初めての商談のため井助商店さんへ向かいました。
企画書と言えるかどうかも微妙な冊子を片手にご訪問。
でもそんな不安は一気に吹き飛ぶほど、ご担当の井上さんはとても親切な方でした。
井上さんがおっしゃるには「漆器」というと、扱いが大変そうだとかハレの日の特別な器と思われがちですが、
扱いもそんなに難しくなく、普段使いにも使いやすいものもいろいろとありますよ、といろいろな商品を見せていただきました。
『IROシリーズ』という色がキレイなボウルは、サラダやシリアルなどを入れても素敵だなと思いました。
やはり若い方や海外の方を意識して作られた商品とのことでした。
もちろん、ウン万円もする京漆のお椀もあり、絵付けもそれはそれは素晴らしいものでした。
そうこうするうちに「もし、うちでなにかお役に立てそうなことがあれば相談に乗りますよ」とおっしゃってくださり、
「京都のクリエイティブ」を謳うにあたり、清水焼は絶対に外せないと思ってはいたものの、
どこも敷居が高く、どうしたらよいものかと考えあぐねていたので、そのようにお話しすると
「清水焼ですね。信頼できるところ知ってますよ。ちょっと聞いてみます」とすぐに電話へ。
すると「今日、会えるって言ってますけどどうします?」とのこと。フットワークが軽くてホントに素敵な方でした。
こうして清水焼の「やまなか雅陶」さんをご紹介してくださりました。
初めての商談で、こんな小さなお店が急にお取扱いしたいと言って、
どう思われるだろう、なにを言われるだろうと正直ビクビクしていたので、
最初の商談でお会いしたのが、井助商店の井上さんで本当によかったなーと思うことがよくあります。
これで最初がコワイお相手だったら、きっと心が折れていたと思います笑

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